夫婦にとって不妊は非常にデリケートな問題で、「子どもがなかなかできない・・」というのは結婚するまでは想像もできなかったことでしょう。ですが、不妊が原因で夫婦に亀裂が入ってしまい、離婚にまで進んでしまうことも多いです。
では、不妊が原因で離婚することはできるのでしょうか?また、そうなった時、慰謝料を請求することは可能なのでしょうか?不妊にお悩みのご夫婦はもちろんですが、将来結婚予定のある方にも、ぜひ知っておいていただきたいです。
- 育児ノイローゼそのものは離婚事由に該当しない
- 夫婦関係が破綻している場合は離婚事由に該当する
- 離婚する場合は親権等の諸問題が発生するため慎重に考慮すべき
離婚後の生活で金銭面で苦労をさせないためにも、離婚後の生活を左右する財産分与はなるべく早いうちにしっかりと把握しておきましょう。
中でも、財産分与で最も大きな額となる不動産(持ち家や分譲マンション等)をどうするかは早めに検討しておく必要があります。
売却するしないどちらにも関わらず、保有している不動産の価格を調べるには無料の不動産一括査定サイトを活用することを推奨します。
リビンマッチの一括査定なら最短45秒で無料で査定が完了します。大手含む最大6社の不動産会社から無料で査定ができるため、離婚の財産分与においても有効に活用できます。
公式サイトはこちら⇒https://www.lvnmatch.com/sell/
目次
子供がいない場合の夫婦の離婚率

子供がいない場合の夫婦の離婚率が高くなることはご存知ですか?ここでは、夫婦の離婚別を子供の有無の違いごとにご紹介します。
子供がいる夫婦の離婚の割合
世間一般的に「子はかすがい」と言われていて、子供は夫婦の仲を繋ぎとめてくれる存在です。そのため、子供がいない夫婦は離婚しやすいとも言われています。
実際に、国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」の結果と突き合わせてみると、子供のいない夫婦は全体の6.4%にも関わらず、子供がいない夫婦の離婚件数は約43%にも昇ります。離婚率としては子供がいない夫婦の離婚率が高いのです。
子供がいない夫婦の離婚原因
子供がいない夫婦の方が、離婚率は高いと説明しました。なぜ、離婚率が高いのでしょうか?ここでは、子供がいない夫婦の離婚原因について解説します。
性格の不一致
子供の有無に関わらず、性格の不一致で離婚する人は多いです。交際当初は気にならないことでも、同じ家で一緒に暮らし始めた途端に我慢できなくなることもあるでしょう。
子供がいる場合は、子供のことを考えて離婚することを避けて、多少のことは目を瞑って夫婦を続ける方が多いかもしれません。しかし、子供がいない場合は我慢せずに離婚を選ぶ方も多いのです。
子供が欲しいか価値観の違い
片方が子供が欲しいと強く望んでいる場合は、価値観が合わなくて離婚するケースも考えられます。「子供が欲しい」「子供が欲しくない」という問題は、夫婦の人生を左右する重大な出来事です。そのため、子供が欲しいかどうかの価値観が違うと、結婚生活を続けることは難しくなってきます。
不倫がしやすい環境が揃う
夫婦で共働きをしていると、経済的にゆとりが生まれます。また、子供がいない場合は自由時間が多くなるため、外で不倫がしやすくなります。さらに、不妊を機会に夫婦関係が悪化してセックスレスになってしまった場合は、欲求を他へ発散するために不倫をしてしまう可能性が上がります。
不妊が原因で離婚できるか

結婚しても子どもができず不妊治療を行っているご夫婦は多いです。実際のところ、結婚して子どもができるかどうかは結婚してみないと分かりませんよね?万が一、夫婦のいずれかに身体的に支障があっても不妊治療を行うことで子どもができる可能性はあります。
ですが、夫婦のどちらかが原因で100パーセント子どもができないことが分かると、その後どうすればいいのかというのは大変難しい問題です。
不妊は肉体的な問題であり本人も知らないケースがほとんどで、もし知っていれば結婚前に相手に言うはずです。不妊の原因がない方は相手に不妊の原因があることで嫌いにならないにしても、子どもを持ちたいと考えて結婚したなら、離婚を視野に入れてしまうのは仕方のないことかもしれません。こういった不妊が原因で離婚することは可能なのでしょうか?
法律的な考えでは離婚事由に値する
法律的な考えでは婚姻が継続しがたい重大な事由がある場合、離婚原因になるとみなされます。ですが、相手に責任を問えない身体的問題や不妊を立証するための裁判上の手続きを考慮すれば、裁判を起こすことに進めない場合が多いでしょう。
夫婦であることの何に重点を置くかというのはそれぞれの夫婦ごとに違っています。実際に、お子さんを持たない夫婦も多いですし、お子さんがいないことで夫婦関係を持続できない絶対的理由になるのかと聞かれるとそれは夫婦それぞれだと言っていいでしょう。
ただ、人生は一度きりなのでお子さんのいる家庭を築きたいと考える方も多いのは事実で、そのために結婚したという人もいるはずです。お子さんを持ちたいと考えそのために離婚したいなら、夫婦間でしっかりと話し合い合意の上で離婚することが大切でしょう。
不妊治療によって離婚に至るケース
不妊治療によって離婚に至るケースは次のようなものが挙げられます。
不妊が原因で鬱になった
夫婦のいずれかがうつ病になってしまうと、それだけで婚姻が継続できないとみなされないため離婚が認められる可能性は低いです。ただ、どちらかが病気になった時に相手の思いやりが欠けてしまい、そのせいで別居が長くなった場合は婚姻が継続しがたいとみなされるため離婚が認められる確率が高くなります。
ただ、法廷離婚理由に精神病というのがありますが、これは回復の見込みのない病気のことなので、上で書いた不妊によるうつ病は含まれません。
不妊治療により夫婦喧嘩が増えた
不妊治療がうまく進まずケンカが増えた場合、身体的や言葉の暴力を受けることで婚姻を継続しがたくなることがあります。そうなると、離婚原因として認められる可能性が高くなります。
子供に対する価値観の違いを感じるようになった
不妊で悩んでいた場合「不妊が原因で子供ができないなら、仕方がない…」と思う方もいれば「子供がいる生活に憧れる」と思う方もいます。このような子供に対する価値観の違いが大きくなれば、お互いの温度差を感じるようになり、人生を共にできないと離婚に進んでしまうパターンもあります。
不妊が原因で離婚する場合の慰謝料

夫婦いずれかに原因があって不妊となり、それにより夫婦間に亀裂が入ってしまい離婚になったという場合、不妊の原因となった側に慰謝料を請求することは可能なのでしょうか?結論を言うと、それは非常に難しいです。
慰謝料を請求するにはどちらかに落ち度があることは当然ですが、それが不妊となると身体的に落ち度があったとは言い難いからです。
不妊による離婚は弁護士に相談を
不妊治療をしているご夫婦だけでなく、将来結婚する予定がある方も、ここでご紹介したことを理解していただければと思います。夫婦どちらかが子どもが欲しいのに、不妊治療を行っても子どもができない、離婚したい・・となった時、離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。離婚問題を扱った経験が豊富な弁護士なら、離婚をスムーズに進めることができるでしょう。

また、離婚後の生活で苦労をしないためにも、結婚生活で築いた財産がどれぐらいあるかをチェックしましょう。とくに持ち家に住んでいる場合は「家を売却するといくらになるのか?」を調べておく方が良いですが、不動産会社に応じて金額が異なるため、少しでも高く売れる会社を選ぶことが大切です。リビンテックの一括見積サイトなどを利用すると簡単に不動産の価値を知ることができます。ぜひ、調べてみてください。
公式サイトはこちら⇒https://www.lvnmatch.com/sell/